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第1回: Yumi さん

Yumi さんについて

○明場由美子(あけば ゆみこ) English Boot Camp代表
○1967年、大阪生まれ 大阪大学文学部卒

英語ブロガーYumiさん

英語ブロガーYumiさん

20代は英語トレーナー、大手英会話スクールや専門学校での講師、フリーランス通訳・翻訳として活躍。主な経歴は、FM京都α-ステーションエディター付き翻訳、東京コレクション等のファッションショー、国際学術カンファレンスVIP付き通訳、大阪国際女子マラソン、アジア大会等スポーツイベ ントのプレス付き通訳など。長年のフリーランスを経て、2001年より約8年間に渡り洋書出版業界にてセールス・マーケティングを担当。英語教育教材のPRに努めるも、成人日本人に適した指導方法を模索し続ける。日本人による日本人のための効果的な英語習得法を開発。2010年に英語集中特訓塾、English Boot Campを東京都世田谷区に設立。日本人が世界で活躍するためのサポートに、尽力を注いでいる。



 英語を勉強している皆様へ
 

英語は、人と人を繋ぐ魔法の杖です。英語という世界共通語を介すことで、文化も生活様式も違う、また肌の色も服装も違う人たちと気持ちを通わせることができます。このミラクルのような体験をすることは、人生において大きなプラスとなります。

私は、帰国子女でもなんでもありません。親にも親戚にも外国語が話せる人はいませんでしたし、成人するまで一度も海外に行ったことがありませんでした。それでも、英語を話したい、世界中の人とコミュニケーションを取りたいという強い思いは、人一倍大きかったと思います。そしてそれが、英語学習へのモチベーションへと繋がっていきました。自分の人生を振り返るとき、英語が話せなかった頃と今とでは、世界がまるっきり違うと感じます。それは、未知の世界への扉が目の前でどんどん開いていくような、わくわくするような感覚です。そしてこのわくわく感は、必ずあなたの人生を変えてくれるものとなります。

言葉を習得するのは、楽器を演奏するのと同じで、たゆまぬ努力と根気、そして時間が必要です。また、それなりにお金もかかるでしょう。けれども、その先には必ず、今まで見えなかった景色が待っているのです。英語を通じて、少しでも多くの日本人がこの素晴らしい景色を見、人生を変えるような体験してほしいと願ってやみません。

英語で世界が広がります

英語で世界が広がります


普通の会話がいちばん難しい

ーー句動詞・チャンクの重要性ーー

 

あなたが英語を学ぶ目的は、なんですか?

○海外旅行をした時、一人でもショッピングや観光ができるようになりたい。
○ビジネスで英語メールや書類を読んだり、返信したりする必要があるため。
○ビジネスで完全に英語が必要(英語で交渉したり、営業したりなどする必要がある)
○留学したい(海外の大学や大学院に行きたい)
○字幕なしで映画やドラマを楽しみたい
○外国人の友人がほしい

ざっとこんな感じでしょうか。このうち、最初の二つに関しては、学校英語の範囲内で十分なんとかなります。中学高校と、きちんと英語を勉強してきて、受験を経験してきている平均的な日本人なら、
その延長的な学習を続ければ、海外旅行先で買い物をしたり、レストランで注文したり、ビジネス文書のやりとりくらいなら、問題なくできるはずです。

新聞は読めるけど…

新聞は読めるけど…

問題なのは、3つ目からです。一対一で、ネイティブにゆっくり話してもらえば、なんとかコミュニケーションが取れる。けれども、ネイティブが複数いるともう話についていけない。いわゆる、普通の会話が聞き取れない、話せない。そういう人は、かなり多いのではないかと思います。いったい何が原因なのでしょう?色々あると思いますが、ひとつは、会話に必要なフレーズやチャンクを知らない、ということが挙げられると思います。ネイティブなら10歳児でも知っているような語彙を知らない。学校でも習わないし、下手をすると必要だという認識さえ、されていないのです。

英語には、決まり文句、というものがあります。これはもう、丸ごと覚えるしかありません。日本人は、普通の会話にはさして重要ではない、big word をやたら重視する傾向があります。big word とは、いわゆる固い(難しい)言葉のことです。新聞の記事や論文などにはよく使われるので、もちろん知っておく必要はあります。けれども人は会話する時に、論文を読みあげるような話し方をしませんね?これはなにも英語に限ったことではなくて、どの言語でもそうだと思います。big word ばかり知っていても、誰でも知っているような普通の言葉を知らなかったら、意味がありませんし、それでは会話なんかできなくて当たり前です。

日本人学習者に圧倒的に足りないのが、句動詞(phrasal verbs)やチャンクに対する認識です。これらは、英語学習において非常に重要なのですが、多くの学習者が意識していません。特に、中級以上の学習者にありがちなのが、ニューズウィークや新聞記事などを読んで、big word ばかり覚えようとするというパターンです。これを繰り返しているうちは、新聞を読むのは早くなるかもしれませんが、いつまでたっても普通の会話ができるようにはなりません。

big word をたくさん使うと

big word をたくさん使うと


別に普通の会話なんかできなくていい、英文メールが読めて、レポートさえ読めればOK、という人はそれでいいかもしれません。けれどもやはり外国語を勉強する以上は、普通にネイティブの会話についていけるよういなりたい、複数の人たちと雑談したりジョークを言ったりできるようになりたい、映画を字幕なしで楽しみたい、世界中の人とコミュニケーションが取りたい、と思っている人が大半ではないかと思います。そのためには、phrasal verbs (句動詞)やチャンクを覚える必要があります。では、この句動詞とは具体的にどういったものを指すのでしょう。句動詞とは連語、熟語とも言われます。

日本語を例に取ってみましょう。いわゆる普通の会話で、「今朝転倒して、膝を負傷した」みたいな言い方をするでしょうか。しませんね?「今朝転んで、膝を擦り剥いた」とか、「今朝こけて、膝を怪我した」と言うと思います。転倒する、負傷する、という単語は、それ自体はもちろん意味としては問題ないわけですし、ニュースや新聞記事でなら目にしますが、話し言葉としては頻度の低い語彙なのです。怪我をする、擦り剥く、という表現を知っている上で、負傷する、という動詞も知っているというのであれば問題ありません。けれども、負傷するという big word は知っているけれど、擦り剥くという表現を知らない、というのでは本末転倒です。これが、多くの日本人が会話が苦手な原因の一つなのです。

「怪我した」を英語で言うと、I got hurt. です。けれども、injury や injured という動詞は知っていても、get hurt というフレーズは知らない日本人学習者がとても多い。句動詞は、英語のかなめです。ほとんどの会話が、get, have, do, take, put といった、基本動詞を使った句動詞で成り立っています。たとえば、アメリカ人の小さな子供は、understand という単語を知りません。「わかった?」と聞くつもりで、Did you understand? と言っても、子供はぽかんとします。親は子供に、Did you understand? とは言わず、Did you get it? と言うからです。「駅に着いたら電話してね」を英語にする時に、真っ先に出てくるのは、Give me a call when you get to the station. でなくてはいけません。これを、when you arrive at the station とやってしまったあなたは、普通の会話を聞き取るのに、苦労しているはずです。

ネイティブと話す

ネイティブと話す

句動詞はくだけた言い方であってフォーマルな場では使わないと思っている人もいて、いったいどこでそんな風に習ったのだろうといつも不思議に思うのですが、句動詞はくだけた言い方では、決してありません。もちろん、中にはくだけた表現もありますが、全ての句動詞がカジュアルな場面でのみ使うものだと思っているのであれば、認識を改める必要があります。それなりに語彙力も構文力もあるのに、ネイティブの普通の会話についていけないという人は、今一度そのあたりを見直してみましょう。

基本動詞を使った句動詞、チャンク(フレーズ)を、まずはマスターしてください。big word を覚えるのは、それからでも遅くはありません。でないと、ニュース番組なら9割くらい理解できるけど、映画やドラマはちんぷんかんぷんという状態から、なかなか脱却できません。語学は、平易な表現から複雑な表現へ広がっていくのが基本です。基本を押さえる。これはすべての道に通じるのです。


Yumi さん、とてもいい勉強になるブログをありがとうございました!確かに「句動詞」ってなかなか出てきませんよね。Yumiさんのブログは、英語学習でつまづき易いポイントを取り上げています。それらのポイントについて、詳しくわかりやすく解説してあるのでおすすめです。

http://englishbootcamp.jp/blog/

みなさんも是非、読んでみてください!

 

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